えー、個人的に実験が好きで、実体験に基づいた経験を文章化することが好きです。
さて、今回の実験は、「ずぶの素人が日本からカンボジアに中古車を輸入したらどうなるのか?」というものでした。はい、実際にやってみたらどうなったのかということを順を追って説明していきたいと思います。
【流れと心理】
1.新しい職場の説明会で、海外で免税で車両を輸出できるという話を聞いたため、試しにやってみようかなと思ってしまった。(日本にいた時)
2.とりあえず、カンボジアの場合は左ハンドル車は不可!なので日本の様々なサイトで左ハンドル指定で中古車を探し購入。レクサスなどもあったが、カンボジアにはレクサス多いから、あえて日産ムラーノを購入。2003年式ということで49万円+諸経費込みで60万円を振り込む。(普通に考えたら14年落ちの価値無し車両だけど、外観が好きだったからウキウキする)もちろん車両はネット画像のみで現物は見ていない。
3.ネットで車両の輸出会社を探し、注文。国内陸送とシハヌークビル港までの輸送費などで30万円弱を振り込み。(カンボジア到着後)(頼んだ輸出会社ではカンボジアまでの輸送実績がないため、お互いよくわかっていない状態)
4.免税できるか職場に確認してみたら、ダメ(正確なニュアンスは、過去の事例から考えると難しい)とのことで普通に個人輸入することとなった。(この段階ではまだ今後襲ってくるトラブルに気づいていない)
5.輸出会社から、現地引き受け業者(CONSIGNEE)などの情報を聞かれ、よくわからず普通に自分の名前を記載。本当に大丈夫ですかと念押しされるが、大丈夫じゃないですかとあまり深く考えず回答。(この段階から、ふと何かやばいのではないかと感じ始める)
6.今さらながら、念のために知人であるその道のプロに聞いてみると、時すでに遅し。「それはマジでやばいから、すぐに手を引いた方がいい!」と連絡した僕が引くほど、相手が驚いていた。そしてすぐに最新情報を知ってるその道のさらにプロの業者を紹介してもらうこととなった。(この段階では関税など、具体的にカンボジアで支払わなければならない数字が出ていないため、最悪60~100万くらい払えば済むのかなと、まだまだカンボジアを甘く見ていた。どちらにしろ貯金ないけど)
7.その道の専門家に時間をもらい相談に伺うとわざわざ時間をとってくれて2人で対応してくれた。ざっと状況を説明すると、むちゃくちゃ驚いた顔で「それは本気なのか!?もしまだ港から出ていなければ、至急ストッ プを!」と先に挙げたプロと同じ反応が返ってきた。
その説明されたポイントを挙げると、
- 通常、現地に受け入れ業者がいないと個人では受け取れない。(VAT問題?)
- エンジン番号を全て記載しなければ受け取れない。(通常は証書に4桁だけ表示されているがそれじゃダメ、輸入業者から送ってもらった書類には4桁しか記載がなかった)船に載せた後だと調べようがないから、カンボジア到着後も受け取ることができないため、そのまま日本に戻すこととなり、さらなる船代がかかる。またコンテナはレンタルだからコンテナ費もかかる。
- 間違って港におろしてしまうとさらに最悪。コンテナは開けられないうえ、コンテナ費がかかり、車両を受け取ることはできないうえに、毎日数十ドルが積み重なっていくという地獄が待っている。
- またいろんな手段を使い、どうにか出せたとしても、今回の車両(2003年、日産ムラーノ、3500CC)の場合、カンボジアだと11400$×145%の輸入税が掛かり、さらに現地の業者代、手数料などを含め2万ドルほどは最低かかる。ここから上がることはあっても下がることはない!
- ちなみにその段階で車両費60万円+輸送費30万円+税金などで2万ドル~=3万ドル近くとなるが、その金額出せば同年代のレクサスが購入可能。またムラーノの相場は15000$のため、ムラーノ2台分の金額は必ず超すことが確定。
- とりあえず税金だけで20000$>ムラーノをカンボジアで買うと15000$、ならばどうなるか分からない危険なことをやる必要なく、そのまま買っても5000$のおつりがくる。もし間に合うなら船に載せず日本で車を処分すべし!その方がずっと安いから。 など(専門知識がないため一部説明が難しい部分があり、ざっくりこんな感じで僕が解釈しただけなので間違いあったら僕の解釈が間違いです)
という説明を受け、即、輸出業者に電話をすると、まだ船に載せてないことが分かったため、事情を説明し、輸出ストップに。(ふー、ひと安心・・・)
とりあえず、すでに支払っている30万+車両購入費60万を捨てることとなり、車両はどうせ日本に置いていても使わないのでお願いして廃棄処分がほぼほぼ決定。(現在進行中で今後変更もあり。少しウキウキしながら購入した車だが、ひと目も見ることなくさようなら。)
合計90万円で、いろんな人に迷惑をかけつつ、個人的にぞわっとする経験と知識を購入しました。(もちろんお金に余裕があれば別にぞわっとしてなかったでしょうけどね)
はい。今回の教訓、「餅は餅屋」「海の事は舟子に問え山の事は樵夫に問え」です。ずぶの素人が手を出してはいけないことが世の中には多くあります。自分で後始末ができないことはしてはいけません。
個人で、車を持ってこようと考える人はあまりいないとは思いますが、今回の僕の経験が誰かの役に立てばと思います。
もしも、同様のことをカンボジアでやるなら、その道のプロにお願いするようにしてくださいませ!
今回、お世話になった方々、本当にありがとうございます。この恩は必ず・・・。
【その後の話】結局、輸出業者の方が、ムラーノを10万円程度で引き取ってくれることとなり、輸送費30万円+10万円=40万円が戻りました。
結果、-90万円+40万円=ー50万円でこの実験は終了となりました。



