ほんの少しまで外国人はお金さえ払えば1年ビザがもらえて自由に生活できていたカンボジア。最近はどしどし厳しくなり労働許可証の発行も一苦労、このままいけば、近い将来ベトナムやシンガポールのように大学卒業免許証明がないとビザがもらえない時代が来るような気がしています。
そんな時代に備えて、もし高卒や短大卒の方向けに、規制が緩い今のうちにカンボジアで大卒免許も取得したらどうかなと思い、今回調査してみました。
教育省のワンウィンドウサービスでイクイバランスの発行！
入り口からだと左側の奥にこの入り口があります。ご自身の最終学歴にもよりますが、大学に編入するためには教育省に出向いて、下記の書類を提出してイクイバランス(Equivalence・海外の学校卒業の卒業証書と履修科目の証明書から編入に必要な科目が適切か判断するための書類）を取得する必要があります。
【教育省に提出するものリスト】
- 所定の申請書（ワンウィンドウサービスでもらえます）
- IDカード（通常パスポートのコピー、ビザページも必要）
- 高校の卒業証明書（日本語、英語翻訳のコピー）、履修科目の証明があればそれもあった方がいい
- 短大、専門学校の卒業証明書（日本語、英語翻訳のコピー）、履修科目の成績証明書（トランスクリプト・Transcript）の英語版、英語翻訳のコピー
- 現在所属している会社からの在籍証明書、在籍していない場合は身元を保証してくれる人からの証明書
- 証明写真（4㎝×6㎝で背景は白）2枚だが余裕をもって4枚程度あった方がいい
などとなります。
＊個人的には履歴書もあった方がいいと思います。小学校からの入学・卒業年数などを細かくチェックされるので事前に英語版で作成しておくと楽です。
＊短大や専門学校などを2つ以上卒業している場合はそれぞれの証明書を作ります。
この時点では卒業証明書などはコピーで大丈夫なので、急いでいる場合は日本から写真やスキャンデータを送ってもらってそれを提出しても大丈夫です。ただし、なるだけ早く原本を送ってもらいましょう。
＊大学によっては教育省への申請証明書があれば、仮入学させてもらえるので、受付証明の印を押したコピーを受け取りましょう。
高等教育局で原本確認
書類に不備がなければ、10営業日程度で高等教育局に呼び出されます。その際に最初に提出した卒業証明書や履修科目の証明書などの原本が必要となります。
【高等教育局に持っていくものリスト】
- 居住証明書（カンボジア国内で住んでいる家の契約書）のコピー
- 提出した卒業証明書や履修科目の証明書の原本
となります。
そして、どうして大学に編入したいのか、どこの大学か、科目は、今の仕事はなどを聞かれる簡単な面接（英語）があり、特に問題がなければ終了です。
その後、10～15営業日程度でイクイバランスが発行され、大学への編入、もしくは入学資格が与えられます。
学校によっては、イクイバランスが発行される前に、提出したという証明書があれば事前仮入学を許可してくれるケースがありますが、編入する場合はどの単位をとっているかの確認があるため、イクイバランスがないと確認できないケースがあるので、入学シーズン2か月前ぐらいから準備した方が安心です。
【余談】日本での卒業証明書発行
ちなみに今回の実験のために、卒業した公立高校の卒業証明書を発行してもらったのですが、自分で行かない場合は家族の名前の入った戸籍抄本をもって家族の誰かに行ってもらう必要があるとのことで、また証明書は紙での発行となり、メールなどでの送信は一切できないとのことでものすごく大変でした。
日本のシステムの問題なのか、その学校の問題かはわかりませんが、どうにかしてほしいものです。
以前の話
2006年ごろにカンボジアの大学（英語教育コース）に入学したことがあるんですが、その時はめんどくさい書類の提出は全く必要なかったんですよね。仕事も忙しくなり結局1年半でやめてしまったのですが、当時の授業は本当に簡単で日本の中学と同レベルだなって感じで、学校が終われば同級生とビリヤード行ったりと楽しかったのですが、今はもう時代は変わったんだろうなーと思ったりもします。
とりあえず、せっかくイクイバランスもとったのでついでに再度学校に入学してみたいと思います。授業も英語のようなので（BAコースでツーリズム専攻）。ちなみに年間の学費はカンボジア人は360$程度ですが、外国人は720$～（BA）、MBAだと860$～とここにも外国人価格が適用されていました。（正確には1学科180$です）
ご興味ある方、是非。
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