独立行政法人 国際協力機構(JICA) 国際協力人材部 人材確保課
職務内容等
派遣期間/業務期間/委嘱期間 | 2019年8月下旬~2021年8月下旬(予定) ただし、2019/08/05からの1週間、赴任前研修を受講していただきます。業務の状況等により双方の合意のもとプロジェクト終了期間を超えない範囲で延長する可能性があります。なお、派遣時期及び派遣期間については、変更の可能性のある点をご了解ください。また、書類選考、面接選考に加え、健康診断に基づく当機構顧問医による判定を経て、派遣が最終的に決定されます。詳しくは「健康診断について」(http://partner.jica.go.jp/resource/1522488102000/jicasJobView/jicas_job/pdf/health.pdf)をご覧ください。 |
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募集分野 | 援助アプローチ/戦略/手法;水資源・防災 |
求められる資質と能力 | 本件は格付けC号です。 本件で求められる資質と能力は以下の通りです。
[★★★:非常に重視する ★★:重視する ★:参考程度 -:不問] |
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案件の背景 |
カンボジアにおける都市給水は過去数十年の間に飛躍的な改善を遂げたが、水道普及率85%を誇る首都プノンペン都以外の全国都市部での安全な水へのアクセスは依然として55%(2015年)に留まっており、小規模な都市や地方の新興都市では急速な都市化に対し水供給体制が追い付いていないのが現状である。 この状況を改善するため、日本を含むドナーはカンボジアの公営水道事業体(水道公社、公営水道局)への水道インフラ整備及び技術協力による支援を長年継続してきた。特に、我が国はプノンペン水道公社(以下、PPWSA)の成功事例を8州都の公営水道事業体(バッタンバン、カンポット、コンポンチャム、コンポントム、プルサット、スバイリエン、シハヌークビル、シェムリアップ)に広めるべく、上水道施設の運転・維持管理能力の向上を目的とした技術協力プロジェクト「水道事業人材育成プロジェクト・フェーズ2」(2007年5月~2012年3月)を実施。現在、これらの水道事業体の公社化を念頭に、安定した水道事業経営を実現するための能力向上を目指す「水道事業人材育成プロジェクト・フェーズ3」(2012年11月~2018年6月)を実施した。 カンボジアの水道行政は、工業・手工芸省(Ministry of Industry and Handicraft以下、MIH) が所掌しており、2016年11月にMIH水道部は水道総局に格上げされ、2019年1月時点で職員数が20名程度から72名まで増員された。しかし新規雇用された職員は水道事業の未経験者が多く、職員の能力強化が急務であること、及び政策立案、事業管理、認可発行、規制・監督など幅広い業務を実施するための組織体制が脆弱であることが課題とされている。カンボジアでは13の公社・公営水道局(プノンペン水道公社を除く)に加え、民営による水道事業が公社及び公営水道局がカバーしていない地域に給水サービスを提供しているが、400以上あるとされている民営水道事業者のうち認可(ライセンス)を持つ民営水道が226のみであり、MIHによる民営水道事業者の規制・監督も喫緊の課題である。 かかる経緯からカンボジア政府は我が国に対し、水道総局の能力強化を目的とした技術協力プロジェクトを要請した。 |
業務/委嘱の目的 |
プロジェクト・チームの「業務調整/作業効率化」担当として、カンボジア側カウンターパートとともにプロジェクトを運営し、プロジェクト目標の達成に貢献する。また、そのために必要となるプロジェクト活動全般の企画・監理業務をチーフアドバイザーや他の専門家とともに行い、短期専門家派遣等の投入に係る企画と実施について調整を行う。 |
期待される成果 |
(1)プロジェクトデザインマトリックス(PDM)、活動計画(PO)に基づき、プロジェクト活動が円滑に実施される。 (2)プロジェクトの成果指標を図るため、プロジェクト開始時、中間、終了時にカウンターパートとともに合同評価が実施される。 (3)必要に応じて、プロジェクトデザインが見直される。 (4)半期ごとにモニタリングシートをMIHと作成し、JICAに提出される。 (5)水道総局の事業管理能力と組織体制が強化される(成果1)。 |
業務/職務内容 |
【業務調整】 【行政事務効率化】 ※現時点での案であり、今後変更される可能性があります。 |
業務対象国/勤務地 | カンボジア プノンペン |
配属先 | 工業・手工芸省 |
チーム構成(日本側専門家構成)・プロジェクト全体構成 |
本プロジェクトには、本ポストの他に長期派遣専門家3名(チーフアドバイザー等)、年間延べ5名程度の短期派遣専門家が従事しています。 本プロジェクトの全体期間は2018年7月から2022年7月までです。 |
募集人数 | 1名 |
案件関連参考情報 |
HPで閲覧可能です |
応募条件等
語学力 |
英語 以下のレベル以上であること 1)業務上、十分なコミュニケーション能力を有する。 2)TOEIC640点、TOEICS&W260点、TOEFL500点(CBT173点、iBT61点)、IELTS5.0以上 ※その他の資格試験については、 |
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学歴 | 学士あるいは同等程度 |
必要な技術資格 | |
関連実務年数 | 3年以上 |
青年海外協力隊経験 | 不問 |
必要な業務経験・能力 |
以下の経験が望ましい |
待遇 |
本公募対象案件の待遇は、専門家の待遇に準拠しますが、格付け(号)はC号となり、在勤基本手当てとして月額394,500円を支給します。その他、派遣時の待遇についての詳細は「JICA専門家の待遇」をご覧ください。応募にあたっては、これらの待遇に同意されていることが条件となります。 ただし、次の1から3のいずれかに該当する方(JICAから派遣されている専門家、ボランティア等の人員も含みます。)は、上記によらず旅費、在勤基本手当を含む派遣手当、国内給付、その他福利厚生及び旅行制度等の待遇が異なることがありますので、必ずこちらをクリックし、関連資料を確認したうえでご応募下さい。 1.専門家に内定した時点で海外に在勤・居住している場合 ※各種手当は、毎年10月1日に規約改正されます。 |
募集期間 | 2019/05/10 ~ 2019/05/22 正午(日本時間) |
応募方法
応募方法 |
1.国際協力人材登録の完了
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2.必要書類一式の添付 (1)専門家履歴書(提出必須) ※PDFで提出 (2)写真(提出必須) ※「Word」ファイルに添付して提出 (3)業務企画書(提出必須) ※「Word」ファイルで提出 ① 本件業務に「求められる資質と能力」の内、特に「★★★」並びに「★★」としている項目を参考にして、本業務に対応可能であることを説明して下さい。 なお、以下の点を含めるようにして下さい。 ※なお、履歴書上で、公募条件に「必須」と記載の条件を満たしているかどうかの有無が確認できない場合、業務企画書中に「必須」の条件を満たすことを示す経験、資格等を記載して下さい。 (4)語学資格証明書(写) ※PDFで提出 (5)海外居住状況確認書(提出必須) ※「Word」ファイルで提出 |
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応募時必要書類 |
専門家履歴書 業務企画書 写真(所定の写真貼付台紙に貼り付け) 語学証明書 海外居住状況確認書 |
選考手順 |
書類選考、面接選考、語学証明書、健康診断の結果等を総合的に判断して候補者を決定します。 1. 応募書類に基づく書類選考結果通知 2. 面接選考 3. 面接選考結果通知 4. 面接選考合格後に健康診断等を実施します。 ※選考結果及びその理由についての個別の照会には一切お答えできません。また、応募書類は返却いたしませんのでご了承ください。 |
応募時の注意事項 |
【全公募案件共通の応募条件】 【個人情報の取り扱い】 |
問い合わせ先
JICA国際協力人材部人材確保課
FAX 03-5226-6316
E-mail hrtas@jica.go.jp
〒102-8012 東京都千代田区二番町5-25 二番町センタービル
JICAからのひとこと
カンボジアにおける水道分野の支援は内戦終了後より日本が行ってきており、その支援に携われる案件です。また、配属先の工業・手工芸省水道総局は2016年11月に総局に格上げになった部署であり、新しい組織体制整備にも関わることができます。