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先日、カンボジアにてテニス取材があり同行する機会がありました。
 
 
そこで見かけた路上生活者?のお話です。
 
  
   
カンボジアのナショナルチームが練習しているスタジアム内専用コートの脇には路上生活者のものらしい簡易テントとベッド、そしてカンボジア定番のハンモックが。
 
 
仮にも国の代表が練習するコートなのに何だここはと思いながら見ると、ハンモックには生まれたばかりと思しき赤ちゃんが揺られており、その下の竹ベッドには母親らしき女性がハンモックに結んだ紐を引っ張ってます。
 
 
さすがカンボジアだと思っていたんですが、取材をしていると「ニャムバイハウイ(ご飯食べた?)」と兄さんが聞いてきたんですよね。
 
 
 
おお、路上生活の兄ちゃん、フランクだなと思いつつ、話をしていると。
 
 
「俺、今テニスのプロ目指してるんだよね。だからここでテニスコートの管理人とボール拾いしながら食べてるんだ」と。
 
ほう。このテントは実は管理人ブースだったんだなと思いながら、いつから始めたんだと聞くと、「半年ほど前からだ。で、今は22歳なんだ」と。
 
 
いや、テニスなめちゃダメでしょ(僕も分からんが)。22歳からやってプロテニスプレイヤ―になれるのかなと思いながら、なんでテニス始めたんだと聞くと・・・。
 
 
「俺、この前までプロサッカー選手だったんだよね。で、U-19とかも出ていて、吉岡監督のもと海外とか行ってたんだ。で、トライアジアっていう日本のサッカーチームでも選手として試合に出てたんだよね。でも足傷めて、選手としてはもう復帰は難しいと言われたから、テニスにしたんだ。テニスならあんまり痛くないから・・・。」
 
 
おお、そんなすごい人だったのね。あなた(名前はニャックアンスオさん)。びっくりです。
 
 
「とりあえず、あと2年後にはテニスでプロになってるからまた応援しておくれ。」
 
 
とのこと。おぅ、2年後が楽しみです。
 
 
 
ちなみに、プロサッカー選手の時は1ヵ月350$程度の給与が出ていたようですが、足を負傷してからはもちろんゼロ。保険や補償などはもちろん無しだそう。
 
で、テニスコートの管理人の仕事が月給60$、で、ボール拾いのお仕事が乾季だと1ヵ月250$位稼げるんだそうで、それで奥さんと赤ん坊を養っているそうです。
 
 
 
 
 
いやー、でも思ったより稼げるんですね。ボール拾いって。
でも、雨季だと大変なんだろうな~。
 
 
 
勝手なビジネス考察
カンボジアでプロサッカー選手だったとのこと、当時2011年頃の相場が150$~1200$程度だったとのことです。とはいえ、スポンサーが付くわけでもなく、スポーツだけで食べていくのはとても大変なので、アルバイトでサッカー指導とかもやらなきゃならなかったみたいですね。
カンボジアもどんどん変わってきているのでサッカー選手にどーんと大きなスポンサーがつく時代がくるのも間近かもですね。
ちなみに、もうすぐカンボジア、プノンペンで”日本対カンボジア戦”が開催されます。チケットの入手手段は・・・、いまだ不明です。
 
 

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