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ふたたび、先日の投稿から思い出した話です。

 

 

僕がこの国に来た12年前ごろ、大手や中小いろんな旅行会社が主催して、「カンボジアに小学校をプレゼントしよう。あなたのツアー参加費の一部が学校に寄付されます」というツアーが多かったな~と。

 

 

当時、孤児院ボランティアとして働いていたのですが、子供たちに全財産盗まれて、仕方なく現地で見つけたアルバイトで観光ガイドになったんですよね。

 

で、その仕事が、アンコール遺跡の案内の他に、パッケージツアーで訪れたお客様を、支援先の小学校や孤児院に連れて行っては、校舎の壁に書かれた旅行会社ロゴを指さして、「お客様に参加していただいたこのツアー費でこの学校を建設しており、子供たちが勉強できているんです」と説明し、授業の様子を窓越しに覗くということをやっていました。いや、それが仕事だったんです。

 

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お 客様によっては、授業中にも関わらず、ズカズカと教室の中に入っていき、その風景を写真におさめようとする者もいたし、子供たちと一緒に写真を撮りたいと 言い、わざわざ子供たちを屋外に集まってもらっては、集合写真を撮ったりもしていた。もちろん本来は休憩時間を待てばいいわけだが、日本風詰め込みツアーではそんな時間を待つ余裕はなく、授業を中断させなくてはならなくて、この国への支援とは、自分の観光のためのトッピングでしかないんだなと ガイドをしながら考えたりしていた。

(時代なんでしょうね。それが当たり前だったし、もちろん、それにはギブアンドテイク的に両者のニーズがマッチしていたわけですしね)

(もちろん、純粋に支援したいというお客様も多く、高額な支援金を渡していく人もいた)

 

 

 

そんなドル箱ツアーも、すこしずつ下火になっていきました。

(12年ほど前だと1つの校舎(4~5クラス)作るのに2万ドル位だったんですが、年々建築資材の高騰化があり、日本の景気ダウンと反比例する形となり、高額な支援がしづらくなっていったのだろう)

 

 

 

その後、「小学生を勉強させるには井戸が必要。一家に一井戸プレゼント」的なものや、「学校に遊具をプレゼント」「図書室をプレゼント」「使わなくなった文房具をプレゼント」「使わなくなった衣類をプレゼント(孤児院向け)」「お米をプレゼント(孤児院向け)など、支援スタイルは多様性を極めていったんです。

* 当時、家に井戸がない家庭は、村にある井戸汲み場から水を汲んで、水瓶に溜めるのが子供の仕事であった。

*使わなくなった文房具の支援は、本当に使えない文房具も多く、寄付された学校の多くはそのままその商品を文具屋に持ち込み、お金に変えていた。

*衣類も適度にきれいならいいが、洗ってもいないボロボロを持ってくる人もいて、さすがにそれは捨てられたりしていた

 

 

 

時代なんでしょうね。さすがに「小学校をプレゼント」で大手旅行会社が集客できる時代は終わったと思いますが、そういった層とは違い、新しいジェネレーションが、自分たちのやり方で「学校建設」を行い始めています。

 

 

参加する人にはいろんな思いがありますが、それを含めても、何もしないよりは何かしたほうがいいとは思っています。

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うーん、また着地点が見えなくなってきましたのでこのへんで。

 

 

勝手なビジネス考察

学校建設ってやるだけなら誰でもできるんですよね。その後のことまで考えてやっているかどうかが大事なので。会社と一緒で社長になるのなんか誰でも簡単になれるんです。ただそれを維持していくことが難しいんです。学校を作ってその後、先生は?学生は?メンテナンスは?教育省との連携は?とかきちんと考えて動かなきゃいけないし、参加する人にもその意識を伝えていってほしいものです。先に挙げた団体は2校目ということなので安心してますが。

 




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