2019年10月25日
先日大阪にて開催されて旅行博にあわせて、カンボジア観光省がハイアットリージェンシー大阪にてカンボジアナイトというイベントを開催いたしました。
イベントには約200名のゲストが様々な国々から参加されていました。
その際に在日カンボジア駐日大使であるウン・ラチャナ氏のスピーチ全文がこちらとなります。
カンボジアナイト
ウン ・ラチャナ 特命全権大使によるスピーチ
ホテルハイアット リージェンシー 大阪、2019年10月25日
- タオンコン、カンボジア王国観光大臣
- 木村慶一、日本・カンボジア文化経済推進協議会会長
- ご来賓の皆様、こんばんは！
本日、日本で2番目に大きい都市である大阪に再び訪問でき、とてもうれしく思います。大阪はたこ焼きやお好み焼きがとても有名で、日本の台所だと言われています。関西人は優しい、フレンドリー、冗談が好きな人が多いことでよく知られていますが、それは、カンボジア人ととても似ています。
カンボジアと日本は、1953年1月に正式に外交関係を樹立しました。歴史的には、16世紀からポルトガルの船員がカボチャをカンボジアから日本に持ち込んでおり、17世紀には日本人がアンコールワットを訪れています。その時の日本村は現在首都となっているプノンペンの北約25㎞にあるウドン市にありました。
悲劇的な過去により、カンボジアはその文化と伝統についてほとんど知られていません。カンボジアに関するいくつかの事実をご紹介させていただきます。
昨年、経済成長率は7.5％と記録され、過去10年間で最高の成長率を記録しましたが、これは我々の予想よりもさらに高かったです。産業分野の成長率は12.3％で、サービスと農業はそれぞれ6.5％と1.7％でした。カンボジアの人口は2018年には1.36％の増加率となり、2019年には1500万人を超えました。また、国民の平均年齢は26.2歳となっています。
カンボジアには、古代の文化、伝統、温かいおもてなしがありながら、食べ物から芸術、史跡からモダンリゾートまで、世界中から訪れる観光客に提供できるものがたくさんございます。
アンコールワットは 世界でも七本の指に入ると言われる素晴らしい建築物であり、世界中の人々によく知られています。またカンボジアには約四千の史跡があり、全国では千ヵ所以上の遺跡があります。
また、クリスタルのように透き通る海水と白くて綺麗な砂の美しい海岸もあります。海岸の長さは440キロメートルであり、コッコン州、プレアシハヌーク州、カンポット州、ケップ州と四つの州にまたがっています。そして、その沿岸地域には、マングローブの林、海洋動植物（サンゴ礁、海草、さまざまな漁業）などの膨大な天然資源があります。
2018年には、620万人以上の観光客が訪れ、そのうち20万人以上が日本人でした。
文化に関して申しますと、カンボジアの誇る伝統舞踊であるアプサラダンスの歴史は、千年前に遡り、2003年には人類の無形文化遺産として登録されました。
今晩、タオンコン観光大臣とそのメンバーは、素晴らしい舞踊ダンスを用意されていますので、皆さんお楽しみください。
また、機会があれば、皆様にカンボジアにお越しいただき、カンボジアの文化と伝統、そして料理を体験していただきたいと思います。日本では「百聞は一見にしかず」ということわざがあります。
最後になりましたが、ご来賓の皆様のお幸せ、繁栄、そしてなにより大きな成功を収めることをおいのりして、私のスピーチを終わりたいと思います。
おおきに！！
