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3日目
ラタナキリ
7時だ。天気はよさそうだ。起きなければ。眼は覚めているのだが、全身に痛みを感じあまり動きたくない。ゆっくりと体に負担を掛けないように起き上がる。腰と足が特に痛い。

とりあえず、外に停めてあったバイクを窓越しに覗くが、昨日の夜のまま泥だらけで特に変わった気配はない。
昨晩のうち、ホテルスタッフに朝一番でバイク屋さんを呼び、修理と洗車をお願いするように、またガイドをその修理が終わる頃に来てもらう様にと、お願いしていたのだがどうもまだ来ていないようだ。

ふう。おかげでもう少し休むことが出来そうだ。1時間ほど休み、再び窓を覗くとバイクはどこかに消えていた。

朝食を取ろうとホテル内のレストランに向かう。ロビーを抜けるとガイドが待っていた。聞くと朝6時半から来ていたそうだ。ホテルスタッフが伝えたことを取り違えたようだ。待たせてしまい申し訳ない。

とりあえず、バイク修理があと20分ほどだと言う。ちょうどいい、ガイドと一緒に打ち合わせをしながら、バーイサッチュルー(ご飯と焼き豚セット)を食べ、冷たいコーヒーを飲む。

戻ってきたバイクは、ウィンカーこそ動かないが、とりあえずクラッチとブレーキ(バーが折れたままだが)は直っていた。

まず、市場に向かい靴を買う。3.5$。ベトナム製で偽アシックスのようなデザインだ。どうせ使い捨てになるだろうからこれで行こう。時々少数民族を見かけたので写真を撮りながら、市場を出て、ガソリンを満タンにして出発することにした。

今日はベンサイ、カチョン村(90家族、約490人)へと向かう。ここには精霊信仰のトンプーン族の墓地があり、この周辺では一番興味深い場所でもある。

途中、行き来する荷籠を背負った少数民族の写真を撮りつつ、先へと進む。太陽のおかげで、道路はかなり乾燥している。しかし日陰になっている道路はまだドロドロ・ヌルヌルで先日同様滑り、転びそうになる。

センサン川に到着した、ここからは、ラオススタイルの細長ボートに乗りカチョンへと向かう。ちなみにボート一隻の料金は15$だ。きつい日差しの中クロマーを頭から被い、進んでいく。川の深さはさほど無く、所々で軽く乗り上げるようにボートは進んでいった。

ガイド曰く、上流のベトナムでダムが建設され、急に水かさが変わることがあり、非常に危険だという。もちろん事前連絡などは一切無いそうだ。

村へ入る。小さな子供達が歩いてきたので写真を撮ろうとするとガイドが制止した。まずは村の有力者に挨拶し、寄付金を渡し、了承後にやっと撮影が可能なのだそうだ。

ちょうど何かのセレモニーの最中だったようだ。水牛の頭が家の前に飾られている。村人に挨拶し、セレモニーが行われていた家に招きいれられた。中には多くの村人達が壷に入ったライスワインを飲みまわしている。2年前に来たときにいた村長ダムカンプンさん(75歳、子供14人)は今だ健在だった。村人に囲まれ大はしゃぎだ。僕のことを覚えてるのかどうかは不明だが、とりあえず飲め飲めとワインを注いでくる。

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どうやら、セレモニーは子供の病気を治すためのものらしい。子供と母親の腕に細いひもを結んであげた。これで僕の分の健康が彼らにも分けられるという意味があるらしい。

村人は食事を楽しみ、ゴングを鳴らし、踊り続けていた。

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